3日目は『らしきものたち』揚げている

  • 2020.01.03 Friday
  • 23:03

 

 らしきものたち 2019  

 いわさき楊子 川柳句集 より

 

 ひょっとこの面つけるとき下を向く

 

 素直な情景描写に

 見えないこともありませんが、

 たぶん、そうではないでしょう。

 

 使われている語句を見れば、

 こりゃ何かあるな、って

 足をというか目を

 止めずには いられないワケで。

 

 ひょっとこ → 滑稽、記紀神話

 面 → 祭祀、ペルソナ

 下を向く → 笑いをこらえる

         恥ずかしい

         打ちひしがれる etc

 

 まぁ、語句自体を分析しても、

 お面のパーツについて

 語っているようなものですけど、

 この言葉にしよう!という意志は

 働いているはずですので。

 

 しかし まぁ、なんですな。

 常日頃、「私は人生を詠まない」

 と仰ってる方の句を、

 

 「らいふ(=人生)」を名乗る私が、

 (ここでは L じゃなくて R ですが 

 エモ と感じている、この不思議。

 

 

 って、をい!

 書いては消し書いては消ししてたら、

 もう、こんな時間!?

 

 ぐっ、もうちょっと書きたかった!

 しゃーない、じゃあ、最後に、

 えー、詩経に曰く、

 

 汎汎楊舟 載沈載浮​ と。

 

 

 

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今日も晴れ取り出して読む樹萄らき

  • 2020.01.02 Thursday
  • 22:27

 

 

 正座する死に神どうも頼りない

 

 この死神は、

 例の死神(デス)なんていう

 ニヒルなガイコツオバケじゃなくって、

 和風の、そう、幕末ごろの

 死に神でしょうな。

 

 にしたって、まー、

 見るからに頼りない。

 此奴に枕元へ座られた日にゃあ

 成仏なんて出来やしません。

 

 しかし物は考え様。

 ニンゲンにとっちゃ、

 頼りないほうが 有難い

 ってこともあるかもしれません。

 

 少々可愛そうな気もしますが、

 この際ですから、

 ちょっと出し抜かせてもらって、

 せいぜい長生き

 させてもらうとしましょう。

 

 

 巳年生まれさそそのかす役目だよ

 

 ひとくち目は、和風テイストなんですが、

 次の瞬間、アルメニアに。

 エデンの園まで一っ飛びです。

 

 脳とは、言葉とは、

 こうもフレキシブルなものなのでしょうか。

 

 それだけに、

 下五の「役目だよ」が、なお哀しい。

 いや、もう、残酷ですよ。

 

 あぁ、句の中に、

 「そんなことないよ」って

 言いに行きたいです。

 (お節介は止せっ)

 

 

 何者 神とほざいたら斬るぞ

 

 この句には、

 時代劇の中にある

 フィクションの名を借りた

 現代批判の構造が

 取入れられています。

 (ような気がする)

 

 いや、というより、

 川柳と時代劇との

 親和性に気づき、

 融和を図っているのでしょう。

 

 時代劇の中に

 川柳を見たのかもしれません。

 

 ちなみに、

 みだりに神の名を口にする輩は、

 私も嫌いです。

 

 

 

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正月に猫田千恵子を読んでおく

  • 2020.01.01 Wednesday
  • 23:43

 

 

 シャツ一枚だけ北向きに干している

 

 踏み出せぬ街にじょぼじょぼ雨が降る

 

 真剣に遊ぶ背中が割れてくる

 

 起訴事実バナナが一本ありました

 

 鯛焼きにアルカトラスの印を押す

 

 

 minasama akemasite omedetougozaimasu

   kotoshimo yoroshiku onegai itashimasu

 

 日々の出来事が、

 川柳へと昇華し、

 川柳もまた、

 日常へ還元されてゆく。

 

 川柳とともに

 自身や世の中と

 向き合ってゆく。

 

 この面白さは、

 そのあたりから

 くるんじゃないかな?

 

 今日は、

 そんなことを感じました。

 

 おやすみ野菜(古っ!)

 

 

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『川柳作家全集 間瀬田紋章』より

  • 2019.11.12 Tuesday
  • 12:01

 

 

 夢ばかり追うてる髭を剃り残す

 

 引き返すことにも慣れてカタツムリ

 

 ヒマワリが頻りに冬のことを聞く

 

 飛んでくる石それぞれにある重さ

 

 終章に時間をかけているブザー

 

 

   間瀬田 紋章 1952年 宮崎県生まれ

 

 

 お名前(雅号)がカッコイイなぁ、

 思ったのですが、

 ご自身のお店の名前らしいです。

 

 「間瀬田紋章店」

 紋章屋さんって、

 どんなお仕事なんでしょう。

 

 

 

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川柳葦群 第51号 より 真島久美子

  • 2019.11.07 Thursday
  • 23:52

 

 

 帆を上げるように付け睫毛が動く

 

 暇じゃないけどチャーハン混ぜている

 

 どの傘を閉じれば雨は止みますか

 

 消えぬものだらけカーテン丸洗い

 

 

  真島久美子 佐賀県生まれ

 

 

 

 

 

 
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『アンドロイドA』 川瀬晶子 より

  • 2019.11.06 Wednesday
  • 06:51

 

 

椅子ひとつ置かれ善人求めらる

 

約束の時間 静かに窓閉める

 

あの角を曲がれば人間に戻る

 

青空を剥がせ しっかり目を

 

 

 8年ちょっと後に出された

 第二句集より。

 

 

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『好きになるただの四角い窓だけど』 川瀬晶子 より

  • 2019.11.05 Tuesday
  • 05:48

 

 

 退屈に慣れて魚の貌に似る

 

 ひと一人支えきれない枝に咲く

 

 椿落つ暗いところにいる安堵

 

 あちらでも泣いてるらしい白い壁

 

 

  川瀬晶子 1958年 神奈川県生まれ

 

 

 ドラマの一場面を描写したような

 物語性のある句ですよね

  

  RIFE

 

 

 

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『アンモナイトを踏んでから』 久留素子 より

  • 2019.11.04 Monday
  • 02:02

 

 

 筒抜けの体を折って笛とする

 

 キャンディーを舐め終えたからもういない

 

 牡蠣の身のふくらみほどの願いなり

 

 握手するたびに一本増える指

 

 悲しいを割ればお箸になる食べる 

 

 

   久留素子 1957年 東京都生まれ

 

 

 

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『アルバトロス』 丸山進 より

  • 2019.11.03 Sunday
  • 04:56

 

 

 蝶の羽蟻に引かれて凱旋す

 

 不慮の死で店に並んでいる魚

 

 鯛焼きの甘くないのが外来種

 

 生きてればティッシュを呉れる人がいる

 

 

   丸山進 1943年 群馬県生まれ

 

 

 

 
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『渚にて』 岩崎眞理子 より

  • 2019.11.02 Saturday
  • 10:33

 

 

 澱みなく流れて星も次頁へ

 

 明け方の雨がつぶやくダイジョウブ

 

 苦しみに告ぐ休戦はいたしません

 

 夕焼けを一錠飲んで眠る海

 

 

   岩崎眞理子 1951年 青森県生まれ

 

 

 今日からしばらく、

 「私の好きな句」シリーズを

 続けようと思います。

 

 

 
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評価:
岩崎眞里子
津軽書房
¥ 1,100
(2012-03-12)

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